「繊細さん」HSPのことをもっと知ろう! ~繊細で優しい心の持ち主~その性質と生きやすくなるコツについて

HSP(Highly Sensitive Person)

  •  この記事のまとめ
  •  HSPは病気ではなくて生まれ持ったもの
  •  HSPの主な4つの性質
  •  HSPの人々の生きづらさ
  •  HSPとして生きる
  •  今すぐできる4つの提案
  •  さいごに
 
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HSPと聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべますか?HSPは繊細な人、感受性豊かな人、共感性が高い人……そんなイメージをした方は心理学上級者。そして、中にはネガティブな印象を持っている方もいるかもしれませんが、はじめてこの言葉を知ったという方も多くいらっしゃるでしょう。日本では「繊細さん」と呼ばれたりもします。

たとえば、人と会うと疲れる、相手の感情が手に取るように分かってしまう、職場での大きな音が気になる…そんな経験はありませんか?もし日常的にこのようなことに悩まされているのなら、あなたは、HSP予備軍かもしれません。これを機にHSPの人々への理解とともに、HSPのことを深く知っていただきたいので、まとめてみました。

HSPは病気ではなくて生まれ持ったもの

HSP(Highly Sensitive Person)とは生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。HSPは、後天的なものではなく、生まれ持った性質であることが分かっており、人口の15%~20%が当てはまる性質と言われています。

人口の約5人に1人があてはまる性質ということもあり、特別珍しいというわけではないのですが、人口の8割強が非HSP(HSPには当てはまらない人)とされているため、HSPの性質は理解されにくいことが多いようです。

HSPの人は、人付き合いにひどく疲れる場合や、人のエネルギーを吸収しやすい傾向があるため、生きづらいと感じる場面も日常の中で多く、一方でHSPの人は共感性が高いため、人の気持ちを素早く汲み取ることができたり、細かいところまで気を配ることができたりと、とても優しい一面を持っています。

HSPの主な4つの性質

HSPは、心理学者アーロン博士により1996年に提唱されました。アーロン博士によると、HSPには「DOES(ダズ)」と名付けた4つの性質をすべて満たすことがHSPの定義とされています。

【Deps of processing:深く考え、深く処理する】

  • 一を聞いて、十のことを想像し、考えられる
  • 調べものをはじめると深く掘り下げ、その知識の広さを周りに驚かれる
  • お世辞や嘲笑をすぐに見抜いてしまう
  • 物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる
  • その場限りの快楽よりも、生き方や哲学的なものごとに興味があり、浅い人間や話が嫌い

【Overstimulation:過剰に刺激を受けやすい】

  • 人混みや大きな音が苦手
  • 友達との時間は楽しいものの、気疲れしやすく帰宅すると、どっと疲れている
  • 映画や音楽、本などの芸術作品に感動して涙を流すことが多い
  • 人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
  • 世間的に些細なことでも過剰に驚いてしまう

【Empathy and emotional responsiveness:全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い】

  • 人が怒られていると自分のことのように感じ、傷ついたり、お腹が痛くなったりする
  • 悲しい映画や本などの登場人物に感情移入し、自分も傷ついてしまう
  • 人のちょっとした仕草、目線、声音などに敏感で、機嫌や考えがわかる
  • 言葉を話せない幼児や動物の気持ちも察することができる

【Sensitivity to subtleties:ささいな刺激を察知する】

  • 冷蔵庫の機械音や時計の音が気になってしまう
  • 強い光や日光のまぶしさなどが苦手
  • コンビニの匂い、タバコの臭いで気分が悪くなる
  • カフェインや添加物に敏感に反応してしまう
  • 肌着のタグなどチクチクする素材が我慢できないほど気になる
  • 第六感や直感に優れている

“敏感すぎる私の活かし方”(エレイン・アーロン著)より引用

HSPの人々の生きづらさ

HSPの人が生きづらいと感じる理由は様々ですが、そのひとつに、HSPの人々が少数ゆえにその性質が理解されていないことがあります。例として、左利きの人々の日常を考えてみましょう。日本人の右利きの割合は約9割と言われており、右利きが大多数を占める日本の生活様式は、ほとんどが右利き用に作られています。

ですから左利きの人々は、右利きが主流の世の中で生活をしていて、その様式に合わせることが大前提の社会で、時には矯正を強いられたり、うまく右手が使えないことに対して、右利きの人々が思いもよらないストレスを、感じ暮らしていたりもします。

同じようなことがHSPと非HSPのあいだでも起こっており、たとえばあるHSPの人は朝出勤の際に、晴天の日差しの光で軽い頭痛を起こしながら、イヤホンで街の雑音を遮断しつつ駅へと向かい、通勤ラッシュを避け、早めの電車に乗り込んだものの、降りたった駅では人々が行き交い、目に映る情報量の多さに、会社に着く前の時点で、すでにドッと疲れています。

さらに社内では、誰かのキーボードの音さえ気になるというのに、ボリューム高めの上司の声を聞く度にビクビクし、同僚がちょっとトゲのある言い方をしただけで、泣いてしまいそうになることも。一人静かに過ごしたい日にも、ランチの誘いを断ることができず苦手な人と付き合い、会社はコミュニケーションをとるだけで気疲れする場所に・・・。

このようにHSPの人々は、日々、非HSPの人々に溶け込むために努力をしたり無理に合わせようとして、多くの非HSPが想像もつかないような物事で、不快な思いをし、傷つき、少数派ゆえの自己嫌悪を抱えたりなどして、ストレスをため込んでいたりします。

HSPとして生きる

HSPは病気などではなく、生まれ持った性質です。しかし、HSPの人は性質と知らずに自分の弱点と捉えてしまい、ついつい自分自身に対してストイックになってしまう面があります。その反動として、ストレスを抱えて自身の体調を崩したり、心が不安定になるきっかけも多いでしょう。

そうならないために、HSPの性質を受け入れて自分自身を肯定していくことがストレスを抱え込みすぎないための一歩だとも言えます。また、周りの人にHSPであることを正しく理解してもらうことも改善策のひとつとしてあげられます。

何より、自分自身がその性質を理解し、HSPを受け入れることが、心も軽くなり、自分自身を肯定できることにつながるでしょう。しかしながら、すぐに自分自身をすべて受け入れるというのは難しいかもしれませんね。そんな時の提案として、今すぐできる、心の安定につながる方法をご紹介します。

今すぐできる4つの提案

①瞑想する

ちょっとの時間でも良いので、5分程度の瞑想をしてみてください。ヒーリングミュージックや好きな香りを楽しみながら行うのが理想的です。張り詰めた神経を和らげ、心を解きほぐすことで疲れやストレスが軽減します。また、瞑想を継続することで集中力と幸福感が持続し、メンタル面も強くなるでしょう。

②栄養バランスのとれた食事を摂る

栄養バランスは体の機能を整えるだけでなく、頭が冴えて判断力が的確になり、精神状態も安定します。また、栄養がきちんと行き届くと肌が整い、髪の毛や爪が美しくなりますね。体に関する小さなストレスが軽減するだけでなく、美容に対するモチベーションもアップして美しくなり、一石二鳥。そのためには、食品添加物を多く含む食べ物や飲酒をできるだけ避け、自炊を中心とした食生活にすることを心掛けましょう。

③ゆっくり湯船に浸かる

湯船に入ることで血流が良くなり、つま先の冷えや肩・腰の張りを改善するだけでなく、内臓を温めるので体の芯から体温を上げることができるため体の不調を軽減します。また、ベッドに入る1.5時間前を目安にお風呂に入ることで副交感神経が優位になるため、熟睡することができます。

④理解してくれる人を作る

友達、親などに、自分の性質を伝えて正しく理解してもらうことはもちろんのこと、同じHSPの人々が集まるグループミーティングなどに参加したりして、仲間を増やしていくことは心の安定につながります。

そしてHSPの人々の一番の問題は、左利きの人々にとっての右側の改札口というような機能的なことではなくて、目に見えない感受性に関わることなので、もっと声を上げて、社会全体にHSPという性質を知ってもらい理解を深めてもらうことも大切でしょう。

メンタルヘルスケアのカテゴリーも参考になる記事をUPしています。

さいごに

HSPは、感受性が豊かで、人の心の痛みや傷を瞬時に感じ取る能力を持っています。それはすべての人ができることではなく、HSPが生まれながらにして持つ才能であり、人間的な深みや魅力にさえなっている場合があります。

その繊細さと引き換えに、美的感受性の高い人の割合も多く、普通の人では得られないような深い脳の処理やアイデアをひらめく可能性を持ち合わせています。その性質を生かすことが、HSPの人々が持っている豊かな才能を発揮することにつながるでしょう。

突き詰めてみると、HSPの人自身が、自己の才能である共感性や追求性などを生かした仕事や趣味を見つけ、心と体に余裕を持てるような生き方を実現していくことこそが、自分らしく充実した人生を生きる術となり、HSPの多くが感じているという生きづらさを克服できる鍵となるのではないでしょうか。

参考文献
・「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
 (武田友紀 著、飛鳥新社 出版)
・敏感すぎる私の活かし方:高感度から才能を引き出す発想術
 (エレイン・N.アーロン 著、片桐恵理子 訳、パンローリング 出版)
・中田敦彦 YouTube大学
 【繊細さん1】気がつきすぎて疲れる人へ 今日からできる実践テクニック
 【繊細さん2】人間関係や仕事がラクになる「逃げていいんです」
 【繊細さんの幸せリスト1】繊細さは「幸せを感じるため」の才能
 【繊細さんの幸せリスト2】本音で表現すると人生の同期と出会える

 
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